古典ギリシア語作文の練習も相変わらず「基本巡り」を繰り返しているけれど(苦笑)、やはりどうもアクセンチュエイション(アクセント振り)がいまひとつ弱い。というわけで、ちょっとそれに特化した本をゲットしてみた。フィロメン・プロバート『新・古典ギリシア語アクセント簡略ガイド』(Philomen Probert, “A New Short Guide to the Accentuation of Ancient Greek”, Bristol Classical Press, 2003)というもの。アクセント体系の概説に、セクションごとの練習問題が付いた結構良さそうなテキスト。この練習問題が単純ながら豊富な点が大きな利点かしら。まだ見始めた程度だけれど、概説はひたすら淡々と記述されていて、歴史的・形態論的になぜそうなっているのか、みたいな説明はあまりない。ま、それはもっと大きな文法書で学んでくれということのようだけれど。とにかく同書はひたすらアクセントの話だけ、というのが、ある意味とても好ましい(笑)。とりあえず、取っかかりとしては悪くないかな、と(?)。
この間取り上げた、古典ギリシア語辞書Lexiphanesがなかなか便利なので、同じ作者でほかが出ていないかと思っていたら、あれま、ラテン語辞書も出ているのでないの。Lexidium Latin Dictionaryというのがそれ(→)。これも前のLatin Dictionaryと同様、パブリックドメインのLewis & Shortがベース。というか超有名(というか定番)な古典語文献サイトPerseus Digital Libraryのデータをもとにしているようだ。で、このLexidiumもLexiphanesと同様、インクリメンタルサーチの段階で出るワードリストに、すでに小さく一般的な意味が表示されるのが便利。また、そのワードリストの段階で、長短記号も付いている(前のLatin Dictionaryでは、ワードリストからさらに本文表示に進まないと、長短記号は表示されない)。このあたりがやはり後発の強み。うん、なかなか便利そう。現時点ではやはり230円なり。