リュート図像

青土社の刊行案内(新刊に挟まっているチラシ)が、一連のリュート画像を使っていることに今更ながら気がついた。いつからこうなっていたのかちょっと不明なのだけれど、なかなか粋なはからいでないの(笑)。普通、帯とかチラシとかはすぐに捨ててしまうため、とりあえず手元にあるのはNo.80(2010年春)とNo.79(2009年夏)。前者で使われているのはハンス・メムリンク(Hans Memlinc)の『奏楽天使』っすね。15世紀末ごろの三連版の左側。現在はブリュッセルの王立美術館所蔵とか。

後者で使われているのは、ちょっとすぐには分からなかったので探してみた。で、無事見つかる。17世紀のエヴァリスト・バスケニス(Evaristo Baschenis)の『アレッサンドロ・アリャルディとの自画像』という作品。リュート(というかテオルボ)を弾いているのではないほう(つまり鍵盤(?)をいじっているほう)が自画像らしい。あっと、下のサムネイルでは顔が半分切れてしまっている……。それにしても、その上にある超ミニのリュート……描かれている楽器でこれだけが大きさ的にバランスが取れていない感じで、なんだかとても気になる(笑)

ちなみに、古楽系の図像で「これは何」というのがあったら、まずはカメラータ・ムジカーレのギャラリー古楽画廊を覗いて見ませう。