ラ・フォル・ジュルネ

昨日は性懲りもなく、今年もまたラ・フォル・ジュルネ音楽祭を覗く。今年はショパン特集なので、個人的にはそれほど高揚感とかもなく、とりあえず「覗いてみた」という感じ。まずはジャン=クロード・ペヌティエのピアノ演奏。ピアノの生音は久々。フォーレとショパンを交互に弾くという面白いプログラムなのだけれど、フォーレはどこか引き立て役という趣きになってしまう。ま、そういう演出なのだろうけれど(笑)。続いてお馴染みのリチェルカール・コンソート(指揮者はリュート畑出身のフィリップ・ピエルロ)によるヘンデルのアリア集。ソプラノはマリア・ケオハネ。結構当たりの良い声質。うーん、でも、ヘンデルのアリアって個別に聴く分には耳に残るメロディとかでいいなと思うのだけれど、一堂に会すると意外に飽きてくる感じも(苦笑)。

で、メインイベントはやはりミシェル・コルボ。これまたお馴染みローザンヌ声楽アンサンブルとシンフォニア・ヴァルソヴィアを率いて、今年はメンデルスゾーンのオラトリオ「パウロ」で登場。いや〜、毎年すごいプログラムだなあと。「パウロ」はちょうど今年の頭に、廉価版のボックスセットに入っていたヘレヴェッヘ盤を聴いたばかり。いきなり生音で聴けるとはラッキー(笑)。期待に違わず、すごく盛り上がった。2時間ぶっ通しだけれど、なんだかとても短く感じる。歌詞をチラシで配るのが普通の「ラ・フォル・ジュルネ」だけれど、こればかりは小冊子で300円で販売していた。が、版の違いか、後半が部分的に表記と若干違っていたような……謎(笑)。