カポディモンテ@上野

昨日だけれど、暑い最中の上野は国立西洋美術館で、「ナポリ・宮廷と美 – カポディモンテ美術館展」を見る。80点と少なめの展示なせいか、比較的短時間でぐるっと一周できる。でも展示内容はなかなか。前半はイタリア全般もの。入ってすぐのコレッジョ「聖アントニウス」とか、ティツィアーノ「マグダラのマリア」とか、続くグレコの「燃え木でロウソクを灯す少年」とか。絵画のほか、素描、コレクションもとのファルネーゼ家の工芸品などもあって、もうちょっと点数があったらもっと面白かったろうなあなんて思いつつ巡る。後半はナポリのバロック絵画。個人的には、ジェンティレスキの「ユディトとホロフェルネス」が生で見れたのが嬉しいかも。この「斬首場面」はもう端的に臨場感溢れるド迫力。ユディトの絵はもう一つあったけれど、それとは全然印象が違う。うーむ、クリステヴァの『斬首の光景』を再読してきたくなったのだけれど(単純だなあ)、例によってどこに積まれたか不明な状態……(苦笑)。