フエンジャーナ曲集

16世紀のビウエラ曲の作曲家、ミゲル・デ・フエンリャーナ(フエンジャーナ)の曲集を聴く。演奏はモッテン・ファルクというスエーデンの奏者。フエンリャーナ、ミゲル・デ(c.1500-c.1579)/Vihuela Works: Marten Falk(Vihuela) El Escorial。フエンジャーナの曲は(というかビウエラ曲全般だけど)一見簡単そうに見えて、実はめちゃくちゃむずかしい。というか、奥深い。曲自体がそもそも結構複雑だし。でもそれがとても美しく響く(もちろん、ちゃんと弾ければ、という条件つきだけど)。この盤では、ビウエラだけでなく、ソプラノ(イングリッド・ファルク)、リコーダー、ヴィオラ・ダ・ガンバが加わって、なんとも大陸的な、哀愁漂うパフォーマンスを繰り広げている。なかなかの逸品かも(笑)。モッテン・ファルクはもともとギターの人のようだけれど、うーむ、ルネサンスものから現代ものまでなんともレパートリーが幅広いっすねえ。