雑感 – アラビア語まわり

断続的にしか取り組んでいないせいで、いっこうに向上しない(放っておくと退化する)アラビア語の読解だが、そのうちアヴィセンナの『治癒の書』を改めて攻略したいと思い(笑)、まずはリハビリをかねて小さい書で練習をしようと考えている。その題材として選んだのが、少し前に仏対訳で出た『吊された詩』(المعلقات)(Les Suspendues, trad. Heidi Toelle, Flammarion GF, 2009)。これはアラブの古典文学の傑作なのだそうで、成立は今から1500年以上も前とされている。イスラム以前のカアバの神殿に吊された布に黄金で記された詩、というのがその名称の由来なのだそうな。古典的な詩だということで、すでにしてちょっと面白そう。

対訳を見ながらちまちまと読んでいくことになりそうだけれど、少しでも作業効率を高めたいと思い、PCで引ける辞書を物色する。まあ、PDFでHans Wehrの辞書とか、もっと大きなものではLaneの辞書とかがリリースされていたりするけれど(これらは最近ツィッターのTLでどなたかが紹介していた)、実際に画面上で使うのは結構しんどい気も。とりあえずもっと手軽なアラビア語辞書をということで、アラビア語-日本語のPDIC辞書を入れてみることにした。こちらの「アラビア語-日本語電子辞書データ」のページからダウンロード(中級辞書)し、作者さんにパスワードをもらってWindows上で解凍する。中身はPDICファイル。なのでEBWin、EBMac、さらにはiPhoneのEBPocketなどでも使える。おお、これは便利だ。もちろん、それぞれのマシンは言語設定でアラビア語を使えるようにしておかないといけないけれど。とにかくこれで気軽に辞書が引ける。なんともありがたいことだ。多謝。

それからなんと言っても期待度大なのが、EPWING for the classicsのページで作業中となっているPerseusのアラビア・英語辞書(An Advanced Learner’s Arabic-English Dictionary)のepwing化。これも素晴らしそうだ。期待しています!