ポルピュリオスの『命題集』こと「知の起源」(ΑΦΟΡΜΑΙ ΠΡΟΣ ΤΑ ΝΟΗΜΑ)をなんとはなしに見ていくシリーズ(笑)。
τὰ καθ᾿ αὑτὰ ἀσώματα, οὐ τοπικῶς παρόντα τοῖς σώμασι, πάρεστιν αὐτοῖς ὅταν βούληται, προς αὐτὰ ῥέψαντα ᾗ πέφυκε ῥέπειν· καὶ τοπικῶς αὐτοῖς οὐ παρόντα, τῇ σχέσει πάρεστιν αὐτοῖς.
その非物体は、物体に対して場所的に(空間的に?)は現れないが、物体のほうへ下ろうとする潜在性があって、下ろうと望むときには、物体に対して現れる。また、物体に対して場所的には現れないが、物体に見合う形でなら現れる。
ブログスタイルになさったら、毎日更新ですね。
コメント欄があることに気づきました。
ポルピュリオス楽しみに拝見しています。
フィチーノはI-IVを一纏めに訳していますが、ギリシャ語本というのはもともと(っていつのことだか)番号を付されたかたちで箇条で流布したものなのでしょうか?
では。
いつもありがとうございます。
番号は後世のものらしく、過去の校注版でも異同があるみたいですね。
ちなみにここで参照しているのは”Sentenze”, Garzanti, 1992です。
いつも教えていただいているものです。
ポルピュリオスのこの著作については、CNRSの研究チーム(http://upr_76.vjf.cnrs.fr/)による共同研究の成果(テクスト・翻訳・注解)がVrinから出版されていましたね。
ありがとうございます。
それはぜひ拝見したいですね。さっそく探してみます。