ビウエラ本

090415-143532こちらも最近アマゾン・ドイツのマーケットプレースから届いた一冊。ルイス・ミランのビウエラ曲集(Luis Milan, “Libro de musica de vihuela de mano”、1535)。もとは1927年にライプチヒで出たオリジナルのタブラチュアと五線譜の「対訳本」で、94年にそれをリプリントしたもののよう。抄本かなと思っていたら、ちゃんとフルバージョンで、40曲余りのファンタジアその他諸々がすべて入っていた。わぉ、こりゃ嬉しい(笑い)。こういうのを眺めていると、ルネサンス・リュートで弾くのもいいけれど、ちょっとマジでビウエラを入手したくなってくる(笑)。個人的にはイタリア式のタブラチュアもそれなりに馴れてきたと思うけれど、このミランのタブラチュアは通常のイタリア式タブラチュアと上下が逆、という不思議なもの。このあたりに何か意味があったのか、というのはとても気になるところ。ま、それよりもなによりも、ルイス・ガセル『16世紀の演奏習慣に見るルイス・ミラン』(Luis Gasser, “Luis Milan on Sixteenth-century Performance Practice”, Indiana University Press, 1996”)なんてのもしばらく前から積ん読になっているので、まずはそちらを読んで勉強しよう(笑)。