昨晩だけれど、久々にコンサートに行く。昨年秋の腰痛以来、なかなか外部の催しには行けないでいたけれど、ようやくリハビリ(笑)。公演は、初来日だというキアラ・バンキーニ&アンサンブル415(この名称、たぶんバロックでよく使われるピッチ(415Hz)が由来でしょうかね)によるボッケリーニ。これは珍しいプログラム。前半は弦楽五重奏曲を二つ、後半は「スターバト・マーテル」。このスターバト・マーテルも、弦楽五重奏にソプラノ(マリア・クリスティーナ・キール)というとても面白い編成。ボッケリーニ考案の編成なのだとか。なんだか久々の生音が、とても柔らかに響いた。ソプラノとの絡みも、声量といい全体の雰囲気といい言うことなし。悲痛な感じの出だしから、喜びの曲想に波打つように変化し、また短調で締めながら栄光を歌い上げる、みたいな。ボッケリーニって結構いいかも……って、こういうのはやっぱし生音でないとわからない気がする。今回の公演はもう一つ副題「さよならカザルスホール」が付いている。3月末で閉鎖するなんて、実にもったいない(ホール設立からわずか22年)。うーん、なんなんでしょうね、この文化事業の短命さは……。なんだか激しく情けない……。