相変わらずの暑さの中、昨日は例年のビウエラ講習会。今回もリュートで参加する。曲はフエンジャーナ(Fuenllana)の「con que la lavare(何で洗えばよいのでしょう)」。これがぱっと見よりも難しく、準備段階から悪戦苦闘する。ま、難曲挑戦シリーズということで勘弁してもらおうかと。懲りずにまた頑張ろう(苦笑)。
講習会では、受講生全員分の楽譜のコピーが配られるのだけれど、その中に先日のフレンチタブラチュアのビウエラ曲集からのコピーがあって(ナルバエス)、そのページにクピド(?)の絵とともにこんな羅語が(たぶん元のナルバエスの曲集からのものでしょうね)。
Ne ingenium volitet,
Pauperitas de primit ipsum
接続法っすね。「才能がふらつかぬように。貧しさはおのずと頭をもたげるのだから」。ぱっと目には「虻蜂とらず」みたいな意味でしょうかねえ。ちょっと気になって出典はないかと、岩波の『ギリシア・ラテン引用語辞典』とか見てみたのだけれど、載っていないみたい。でもこれ、いろいろ含みをもたせる解釈もできそう(笑)で、個人的には気に入った一句。そういえば余談だけれど、最近『ラテン語名句小辞典』(野津寛編、研究社)というのが出た模様。これはそのうちゲットしよう(笑)。
昨日深夜(今日の未明)にBSで放映されていた今年のバイロイト音楽祭の『ワルキューレ』。無事録画できていた。これから2日くらいかけてちゃんと見ようっと。先日(21日)深夜には世界初とかいう「生中継」で同じ演目が放映されていたけれど、一幕目を見たあと、なんと1時間ものインターバル(生中継だから仕方ないのだが)があって、こりゃつき合ってらんないと思い寝てしまう。そもそも、野球とかサッカーとかじゃないんだから生中継ってあまり意味がないような気も……(苦笑)。