2004年05月05日

ホグベン

「(……)だが何ものも、はじめに感覚にないものは、知性には存在しない」

コメニウス
(ホグベン『洞窟絵画から連載漫画へ』岩波文庫より)

ホグベンのこの著書はメディア論・コミュニケーション論の古典。けれども今読んでもなかなかに刺激的だ。絵画の媒体としての印刷物に教育的意義を認めた先駆者はコメニウス(1592-1670)なのだという。上の引用は『絵で見る世界の本』は初の絵入り教科書の序文からとされている。見ることの重要性を説いているわけだが、クリストファー・マッキントッシュの『薔薇十字団』(ちくま学芸文庫)には、コメニウスはアンドレーエの弟子という位置づけで言及されていた。なるほど、コメニウスのユーピア思想とか、とても面白そう。

投稿者 Masaki : 2004年05月05日 23:45