今年もLFJ(初日)

毎年のように期間中一日だけ行っている「熱狂の日」音楽祭だけれど、今年も昨日の初日に5公演をハシゴした。というわけで、印象を簡単にまとめておこう。今年はフランスの近代音楽(&スペインもの)ということで、なんとなく去年などより人出が多かった気がする。個人的に、3月にラヴェルの「ヴァイオリンとチェロのためのソナタ」を生音で聞く機会もあり、なんだか今年はラヴェルづいている感じ。そんなわけで一つめはエル=バシャのピアノでラヴェルのピアノソロ曲。「亡き王女のためのパヴァーヌ」「鏡」が含まれたプログラム。改めてラヴェルの良さを味わう。続くバル=シャイのピアノはクープランの名曲集。チェンバロではなくピアノで聴くクープランは久々だけれど、なかなかオツなものだった。「神秘的バリカード」のテンポの速さとかいろいろ面白いところもあってとても満足。三つめはディレクターのルネ・マルタン選曲のク・ド・クール。毎年やっている特集コンサートだけれど、個人的には初めて。ここでも前半のラヴェル「ピアノ協奏曲ト長調」がむちゃくちゃ面白い。いいねえ、ラヴェルは。でも、このコンサートの印象をすべてかっさらっていってしまったのは、なんといっても最後に登場したカスタネット奏者のおばちゃん(ルセロ・テナ)。いや〜すごいっすね、このパフォーマンス。PA通してるにしたって、オーケストラに負けないカスタネットって、いったい……(笑)。リチェルカール・コンソートは予定してたソプラノ歌手(セリーヌ・シェーン)が来日できず、器楽だけに曲目も変更しての演奏。マレ「ラ・フォリア」とかが追加されていて個人的には嬉しいものの、落ち着いて聴けるのはいいのだけれど、少し何かが物足りない気も……(苦笑)。最後はスペインもので締める。ファリャとロドリーゴ。とくにこの後者は「アンダルシア協奏曲」で、ギター四重奏が予想通りど迫力。

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