語学アプリのDuolingoは、基本的に各言語の初級コースを用意していますが、UIの言語設定によっては、いろいろ変わった言語のコースがあるようです。たとえばUIを日本語ではなく、英語に設定すると、アラビア語やラテン語、現代ギリシア語などの初級が学べたりします。
で、UIを中国語にすると、なんと粤語(えつご)、つまり俗に言う「広東語」のコースが選択できます。UIが中国語(北京語)なので、正解とかも北京語で出て来ます。そんなわけで、日本語のUIで中国語(北京語)を一通りやったあと(まあ、実は以前からNHKの語学講座を視聴していたりする万年初心者なのですが)、個人的に夏ごろから、粤語をかじっています。これがなかなかおもしろい。北京語よりも親しみやすい感じでしょうか。たとえば「茶を飲む」は「飲茶」(やむちゃ)で、北京語の「喝茶」(へーちゃ)と違います。
広東語を始めたので、参考文献も読んでみました。飯田真紀『広東語の世界: 香港、華南が育んだグローバル中国語』(中公新書、2024)。初心者向けに、広東語の諸相を簡潔かつ親しみやすい感じでまとめた本で、好印象です。いろいろと面白い話が満載です。
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たとえば広東語の歌の話。そこでは、北京語ベースの書き言葉を、広東語的に発話するという、「言文不一致」が見られるのだといいます。映画の字幕などもそうなっているといい、香港の人々は、北京語ベースの字幕を広東語の音で読んでいるのだそうです。なかなか混沌としていて興味深い話ですね。古典的な漢詩なども、広東語の音で読むのは、また格別な味わいがあるのだとか。
広東語をやりたいと思うモチーフの一つは、やはり香港映画を見たい、少しでもわかりたいというところにあります(苦笑)。カンフーアクションとかね。ちょうどアマプラで、2024年のヒット作『トワイライト・ウォーリアーズ:決戦!九龍城砦』の見放題配信が始まっています。うん、これはいいですね。単なる復讐劇ではなく、世代間の継承などがテーマとして入っていて、個人的にはとても気に入りました。
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この映画の最初のほうで、耳慣れたメロディが耳に飛び込んできます。荻野目洋子「ダンシング・ヒーロー」のカバー曲?、と思って調べると、もとはアンジー・ゴールドのEat You Upなんですね。知らんかった。まあ、とはいえ広東語ポップスは、日本の70年代、80年代のカバー曲もいろいろあるとのことで、カラオケで歌ってみたいところでもありますね(笑)。