テルマエ・ロマエ

噂だけ聞いていたのだけれど、実際に読んでみた……で、噂にたがわず、このギャグマンガはなかなか笑える(笑)。しかもちょっとラテン語の勉強にもなるというおまけつき(笑)。ヤマザキ・マリ『テルマエ・ロマエ』第一巻(エンターブレイン)。五賢帝時代のローマで建築技師をやっているルシウスが、毎度風呂でおぼれかけると、そこはなんと現代日本の風呂にタイムスリップ。そこで得た異質な文明の文化をローマに持ち帰ると、まわりの人々に大ウケ(というパターン……水戸黄門みたいだけど(笑))。でもって、噂が広まって、しまいにはハドリアヌス帝に呼び出されることに……という展開。毎回ちょこちょことラテン語が出てくる。ラテン語で「便所はどこか?」って言えます?ちなみにこの作品内では、建物内のどこに便所があるのか、ということで、”in quanam parte latrina est ?”。また、主人公が忙しさにかまけているとかみさんが出ていってしまうのだが、その置き手紙「離縁させていただきます」はどう訳します?この作品では、”divortium tecum pacio”。ほかにもいろいろ。うん、すばらしい。このマンガ、どうせなら全編ラテン語版を作ってほしい気がする(笑)。みんなでラテン語会話しよう!続刊も楽しみ。