ラテン語会話

これはまだ取り上げていなかったと思うので、『テルマエ・ロマエ』関連ということで。国内で出ている「ラテン語会話」教本の筆頭(というか、ほぼ唯一のもの?)がこれ。『現代ラテン語会話 – カペラーヌス先生の楽しいラテン語会話教室』(有川貫太郎ほか編訳、大学書林、1993)。ドイツの会話教材の邦訳ということだけれど、これはすごい。個人的にはまだ真ん中あたりを彷徨いている感じなのだけれど、挨拶や簡単な受け答えなどから始まって、シチュエーションごとの例文がびっしり並び、巻末のほうでは時事問題レベルにまで達するというもの。いいっすね、これ。なかなか身につかないけれど、何度も読み返そうという気にさせてくれる。ある意味会話本の理想型に近いものが……(?)。