本草学を眺めるにあたっては、やっぱり広く全体を俯瞰するところから始めたいということで、とりあえずテオプラストスの『植物誌』から押さえておくことにしたいと思い、Loeb版(Theophrastus “Enquiry into plants”, 2 vols, trans. Arthur Hort, 1916, 1926,)を少し前から読み始めているところ。基本的には序章にあたる1巻と、薬効成分に関して述べた9巻が注目どころ。あとはところどころ参照する形になるかな、と。とりあえず1巻は植物の分類についての論。基本的には形態による素朴な分類ではあるのだけれど、アリストテレスゆずりというのか、ある種の機能主義的な方法論を取っているのが面白いところ。これは思ってた以上に楽しめそうだ(笑)。
あと、基本的なところでは当然ながらプリニウスの『博物誌』も眺めておきたいところ、か。