【書籍】ソウル・ハンターズ

刷新の人類学


レーン・ウィスラーレフ著。シベリアの狩猟民族ユカギール人のフィールドワークをもとに、人類学の知見を刷新しようとする野心作。シャーマニズムやアニミズムに、性急に宗教体系を見いだすのではなく、それらが日常的な実践知であることを蕩々と説いていきます(ミシェル・ド・セルトーとか思い出します)。なかなか読ませます。途中でラカンの精神分析が言及されたりもしますが、それはまあご愛敬、というところでしょうか。