聴く読書も悪くない

kindleで聴くカミュとか


 実に久しぶりに(学生時代以来ですかね)、カミュを再読してみました。再読というか、今回はkindleの読み上げ機能(Fireタブレット上)で、フランス語版の朗読(と言っていいの微妙かもしれません)を聴いてみました。コロナ禍で人気が出たという『La peste』です。ずっと昔に日本語で読んだことがあります。たぶん新潮文庫。今回、仏語で聴いてみて、その詩的ながらジャーナリスティックで淡々とした文体が、音声での読み上げに妙に映えることを改めて感じました。これは個人的には収穫です。

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 この仏語版は通常の購入ですが、最近、kindle unlimited(図書館で借りる、みたいな感覚ですが)の冊数制限が20冊までに拡大したので、そちらも一気に利用が進んでいます。少しだけ仏語版もあったりしますが、日本語ものが大半。日本語で読むにしても、kindle unlimitedの文芸作品は古典もの(の翻訳とか)が大半で、いきおい中学生の本棚みたいになってしまいます(苦笑)。で、19世紀から20世紀前半くらいまでの小説などは、今読むとその描写のねちっこさなどが鼻につくし、眼にもきついので、ついつい飛ばし読み的になってしまいます。音声で聴くなら、少しゆっくりできる感じになります。

 そんなわけで、聴く読書というのも悪くないかもしれません。ちょうどAmazonのaudibleのサービスが聴き放題になるみたいですし、ラインアップさえ充実してくれるなら、そちらも一考の価値があるかもしれません。

(初出:deltographos.com 2022年1月26日)