やっぱり図版も必要(笑)

再び本草学関連。せっかく植物の話を見ていこうというわけなのだから、やはり図版とかもほしい。というわけで、さしあたり手頃な一冊を取り寄せてみる。M.フリーマン『西洋中世ハーブ事典』(遠山茂樹訳、八坂書房)。原書は1943年刊。うん、予想通りたくさんの図版が入っていて、これは眺めているだけでも楽しい。カラーの図版は後世のもので、18世紀のウッドヴィル『薬用植物誌』から。白黒の図版は15世紀のマインツの『健康の園(Hortus Sanitatis)』が中心で、それに後世のものをいくつか用いている。Hortus Sanitatisについては、概説がKings Collegeのページにある(→こちら)。うーん、現物も見てみたいものだなあ、と。で、話を事典のほうに戻すと、各草木の説明は簡素ながら多方面にわたっていて、もしかするとかなり有益かもしれない、という印象。しばらくはこれを傍らにおいて、いろいろ眺めることにしよう。