ホセ・ミゲルのテオルボCD

ホセ・ミゲル・モレーノのテオルボ演奏によるロベール・ド・ヴィゼーを聴く(R.de Visee: Pieces de Theorbe / Jose Miguel Moreno)。久々にホセ・ミゲル節炸裂という感じ。1995年の録音の再版だけれど、この独特の音色、間合いとテンポ、絶妙な崩し具合(笑)は、ほとんどマネできないような妙技かも。そう、下手な奏者がマネするとすぐさま曲が崩壊してしまうようなきわどい技という感じ。曲にノレないとこれはつらいが、馴れてしまうと(そのことが良いか悪いかはともかく)曲全体としてどこか静謐感のある落ち着いた感触になる(笑)。うーむ、次元が違うので演奏のお手本にはならないが、こういう演奏を好む人もいるはず。用いられている楽器は独奏用にDチューニングにしたテオルボなのだそうで(普通の伴奏用はAチューニング)、通常よりも明るい音色になっているそうな。収録曲はというと、組曲ト長調と組曲ハ長調の合間に「リュリ氏のアルルカンのシャコンヌ」などリュリ絡みの標題作を入れ、最後にクープラン絡みの標題作で締めくくるという構成。