ラルペッジャータ – 補足

昨日のエントリで記したラルペッジャータのCDは、ボーナスDVDが付いているお得盤。これが付いていない盤もあるようだけれど、やはり映像つきのほうが(笑)。ちなみにこのボーナスDVDは、「ラルペッジャータの10年」と題し、これまでの様々な録音・公演風景を収録していて見所たっぷり。で、なんと、これの一部がYouTubeで公開されている。全部じゃないのだけれど、それでも34分ほど(笑)。マルコ・ビーズリーが出ている映像もあるぞ!ビーズリー&アッコルドーネの公演がちょうど昨日と今日、東京であったんだっけ(行けなかったけれど……残念)。

ラルペッジャータ

いや〜これはまたすごい感動ものの一枚。ラルペッジャータの新譜『十字架の道』(Via Crucis [CD+DVD]<期間限定盤>)。結成10周年記念盤ということで、マリアの受胎告知からキリストの受難と栄光までを、17世紀のバロック音楽と伝承曲のアレンジなどで見立てていくという趣向のなんとも贅沢な内容。初っ端のビーバー「ロザリオのソナタ」からのプレルーディウムからしてすでに引き込まれる。そこから一転してナポリの子守歌。それに続くのはナポリの伝承曲タランテッラをベースにしたこのCDオリジナルの一曲。続くは17世紀のメルーラという作曲家の一曲……というふうに、時空もやすやすと飛び越えて(笑)聴く側のイマジネーションを刺激する。静から動、動から静へと、情感の揺さぶりがもの凄い。ビーバーのアリアなどは(これまた「ロザリオのソナタ」から)実に見事で、ぜひ全曲で聴きたい感じ。また珍しいところではコルシカの伝承曲が入っていたりする。ラルペッジャータはクリスティーナ・プルハール率いる古楽集団。以前、カヴァリエーリの『魂と肉体の劇』(最古のオラトリオとか言われているものですね)のCDがすごく良かったのを覚えている。で、今回のも負けていない(変な言い方だが)。指揮のプルハールはテオルボやハープの奏者でもある。ソプラノはヌリア・リアル、カンターテナーはフィリップ・ジャルスキー。

プロクロス「カルデア哲学注解抄」 – 7

Δ´
Ἱσταμένη ἡ ψυχὴ κατὰ τὸ διανοητικὸν τὸ ἑαυτῆς, ἐπιστήμων ἐστὶ τῶν ὄντων · ἐν δὲ τῷ νοερῷ τῆς οἰκείας οὐσίας ἑαυτὴν ἱδρύσασα, νοεῖ τὰ πάντα ταῖς ἁπλαῖς καὶ ἀμερίστοις ἐπιβολαῖς. Εἰς δὲ τὸ ἓν ἀναδραμοῦσα, καὶ πᾶν τὸ ἐν αὐτῇ συμπτύξασα πλῆθος, ἐνθεαστικῶς ἐνεργεῖ καὶ συνάπτεται ταῖς ὑπὲρ νοῦν ὑπάρξεσι · τῷ γὰρ ὁμοίῳ πανταχοῦ τὸ ὅμοιον συνάπτεσθαι πέφυκε, καὶ πᾶσα γνῶσις δἰ ὁμοιότητα συνδεῖ τῷ κατανοουμένῳ τὸ κατανοοῦν, τῷ μὲν αἰσθητῷ τὸ αἰσθητικόν, τῷ δὲ διανοητῷ τὸ διανοητικὸν, τῷ δὲ νοητῷ τὸ νοητικόν, ὥστε καὶ τῷ πρὸ νοῦ τὸ ἄνθος τοῦ νοῦ.

4.
魂が自分自身の思惟のもとにあるとき、それは存在するものについての理解をなす。みずからの存在の理解に座するとき、それは単一かつ不分割の直観によりすべてを理解する。それが一者のもとへと駆け戻り、魂の中にあるすべての複数性を織り込こむとき、魂は息を吹き込まれたかのように作用し、知性を越えた現実に結びつく。なぜなら、あらゆる場所で類似のものは類似のものとの結びつきをもたらすのであり、あらゆる認識は類似によって、認識主体を認識対象に、感覚主体を感覚対象に、思惟主体を思惟対象に、知解主体を知解対象に結びつけ、知性の前に知性の花を差し出すからである。