久々にTLG(Thesaurus Linguae Graecae)を見たら、サイトのデザインが変わり、今風になっていた。リアルタイムアクセスのウィジェットまで付いている……。ギリシア語文献の最大のデータベースは、今なお拡充が続いているようで、相変わらず素晴らしい。いつの間にか、無料アクセス版の著者リストも大幅に拡充されている(前にはなかったプラトンやアリストテレスも入ったし、なんともまあ、ニュッサのグレゴリオスや、ナジアンゾスのグレゴリオス、ヨハネス・クリソストモス、ダマスクスのヨアンネスなども入っている!)。
去年だか一昨年だかあたりから始まった新料金スキームはちょっと微妙な感じだった。それ以前はアクセス時間制で、一回料金を払うと24時間分だったか(?)が得られた。間延びなユーザなので、個人的にはまだ10時間くらい残っている。たまにしか使わないユーザにはこれは大変ありがたい方式なのだけれど、金銭を受け取る側にしてみれば、これは間延びのしすぎということになるのだろう。そんなわけで、いつの間にか、年限方式になったのだった。個人ユーザの場合、100ドルで1年、400ドルで5年。ま、使い倒そうと思うなら、サイトの利便性からすれば決して高くはないと言えるかもしれないけれど(月2000円くらい払う有料データベースもザラだしね)、欲を言えばもっと弾力性のあるスキームにしてほしいなあとか思っていた(3年分とか、格安の半年分とかのオプションもあってほしい)。でも上の無料アクセス版の拡充ぶりを見て(これってオープンソースとクローズドソースの併存モデルだよね)、そちらも今後もさらに拡充してくれるなら、このスキームでもいいかもねという気がしてきた(笑)。