バルバラ・カッサンの小著『ノスタルジー』(Barbara Cassin, "La nostalgie : Quand donc est-on chez soi ?", Fayard/pluriel, 2013-15)をざっと読んでみました。カッサンは国際哲学コレージュのディレクターだった人物で、2018年にアカデミー・フランセーズ入りしています。
春に入手できなかった岩波書店の『思想』3月号を、ようやく手に入れました。特集は「ナショナル・ヒストリー再考—フランスとの対話から」で、前半はパトリック・ブシュロン編の『世界の中のフランス史』(Histoire mondiale de la France)の紹介、後半はそれを受けての日本国内の高校での歴史授業の試みの紹介と、対談による批判的検討から構成されています。