カプスベルガー

17世紀前半に活躍したリュート曲の作曲家、ジョバンニ・ジロラーモ・カプスベルガーといえば、その曲はルネサンスというよりも初期バロックというか、当時としてはかなり斬新な音楽だったとされる。たしかにトッカータとか、とても面白い感じ。で、そのカプスベルガーが残した第三曲集を取り上げたCDが出ている。『カプスベルジアーナ』(G.G.Kapsberger: Kapsbergiana / Los Otros)。演奏しているのはロス・オトロスというグループ。以前、スパニッシュ・バロックものというか、ワールドミュージックものというか、ちょっとご機嫌なCDを聴いたっけ。今回はキタローネ独奏用(プラス通奏低音)の曲集をアンサンブルに編曲している。じっくり聴かせる路線。曲想も、何かこのちょうど秋めいてきた今ごろにフィットする感じだ(笑)。トッカータは連番になっているのだけれど(1番のみもとより欠落)、番号が増えていくほどなんだか情感に溢れるようになっていく感じ。8番とかは結構感動的かも(?)。うーん、やはりカプスベルガーは面白いなあ。楽譜も探してみたいかも(笑)。

G.G.Kapsberger: Kapsbergiana / Los Otros